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マイルスの身長。


ジャズを聴くようになって長くなる。
個人的は、セロニアス・モンクと
マイルス・デイヴィスが好き。

日曜日の夜に、NHKでマイルスの
特集をやっていた。
その中で初めて知ったのが、
マイルスの身長は167センチもなかったってこと。

「kind of Blue」のピアニスト、ビル・エバンスは
知的で華奢にイメージがあって、
逆にマイルスは巨人のイメージがあったけど、
二人のツーショットをとらえた写真は
まったく逆だった。
大学生と中学生のような身長差。

実はこの身長がマイルスの転機になったという。

ジャズの世界にあこがれて、
はるばるニューヨークへやってきたマイルスは、
大スター、チャーリー・パーカーのバンドに
なんとか入る。
当時のジャズシーンは、ビー・バップ一色。
コード進行にあわせて、パーカーたち
巨漢のジャズメンが力任せに吹きまっていた。

それがマイルスにはできなかったという。
小柄で華奢なマイルスは力量のある音が
だせなかったのだ。やがてマイルスは
失意に肩を落としてバンドから去った。

その数年後、今後のジャズのイメージを
決定づける名盤がでる。
マイルスの「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」。

ミュート奏法に代表される静かな音色は、
小柄で力強い音をだせない自らの欠点を
見事に利点へ昇華させた結果だった。

そのユニットのなかで
バッテンをくらったからといって
あきらめる必要はまったくない。

要は自分を信じる愚鈍なまでのチカラ。
「いつまでも夢のようなことは言ってられねえよ」と
大人ぶった苦笑いで自分を突き放さないこと。
チャンスは必ずくると信じるココロを
決して捨てないこと。

人と同じようにできなくても
まったく問題なんてなく、
その場の欠点は、
別の場では個性という利点になることを
マイルスは教えてくれる。

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