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余市蒸溜所へ。


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ニッカウヰスキーのHPのお仕事で、
約半年ぶりに余市蒸溜所へ。

今回は「マイ・ウイスキーづくり」という、
イベントに参加して、 その様子を取材して撮影した。

半年前は雪だったけれど、初日は雨。
雨の蒸溜所も風情があっていいものです。

ピートでスモークしている麦芽を
すきかえししたり、
ポットスチルに石炭を放りこんだり、
樽づくりや樽焼きに参加したり。

最後は樽に原酒をつめ、
参加者がそれにサインをして
貯蔵庫までころがせて眠らせる。

そして我らのウイスキーは10年間、
余市の風を子守歌代わりに熟成の眠りにつく。
10年後のマイ・ウイスキーはどんな味なんだろう。

この2日間で、
改めて余市蒸溜所の人にいろいろお話を聞いた。

一番驚いたことはたった20人の人間だけで
余市のすばらしいウイスキーを
生み出していることだった。

樽作り、石炭の火調整し、そしてブレンドする。
冬になると雪かきも大切な仕事だ。
3人の名人を中心にした20人の男が
そのすべてを行っている。

だから大量にはつくれない。時間もかかる。
しかし納得したものだけを世に送り出せる。
これもまた、スコットランドの蒸溜所を彷彿させる。

今年、余市蒸溜所で生まれたシングルモルト、
余市1987は
世界で一番権威のある国際品評会
「ワールド・ウイスキー・アワード」2008年大会で
ワールド・オブ・ベスト・シングルモルト賞を受賞した。

ブレンドの部門で日本のウイスキーが
1位になったことはある。
しかしシングルモルト部門といえば
アカデミー賞でいえば作品賞、
あるいは主演男優賞に匹敵する
一番名誉ある部門。
このシングルモルト部門で日本のウイスキーが
1位になったのは
もちろん初めてのことで、
最大の賞を奪われた本場スコットランドは
ちょっとした混乱に陥ったという。

余市の受賞が発表された会場では
拍手は起こらなかったらしい。
それほどスコットランドの関係者には
ショックだったのだ。

翌日の新聞「The Time」は
「日本のウイスキーが世界一に選ばれた」
と書いたけれど
そのイラストはスコットランドのウイスキー職人が
ショックのあまりハラキリしているものだった。

それだけのウイスキーをたった20人の男が
つくっているなんて。
余市ウイスキーのうまさの理由と
妥協を知らない男たちの情熱に
改めて畏敬を覚えた。

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