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フリマ日和。

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はじめてフリーマーケットというものに出くわしたのは、ロンドンだった。22歳の春で、2ヵ月弱ほどヨーロッパを一人でまわる旅の出発点がロンドンだった。


飛行機がロンドンについて、ホテルまでバスで送ってもらうと、他の旅行客はさっそくロンドンの前へ散っていったけれど私はなかなかホテルから動くことができなかった。
「君は観光へいかないの」
空港からホテルまでだけの添乗員は、冷めた目でココロのこもっていない言葉をかけてきた。
「ええ、時間はたっぷりあるので、あわてる必要はありませんよ」
精一杯の強がりをいったけれど。 実は初めての外国で、しかもひとりだったから異国の地にびびって、孤独と不安で足が前へでなかったのだ。


その夜は長いフライトと緊張からくる疲れで早くに寝た。だから翌朝は早くに目が覚めた。フラフラとまだ寒いロンドンの朝の町に飛び出してあてもなく通りはひょいと曲がると公園があって、そこで小さなフリーマーケットが開いていたのだ。そのときの私は若かったので、小さな名もなき品の価値を見る目はもっていなかった。しかし一見ガラクタとも思えるものなかから、流行や情報の左右されることなく、自分の好みのものを一生懸命にさがしているロンドンの人々の姿は素敵だった。だからまねてみようと一生懸命店を見てまわった。それがフリーマーケットの愉しみの最初の出会いだった。

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それからというものいろんな地へいくたびに、フリーマーケットや市を探しては訪れるようになった。 我が家の家族も大好きで、昨日はFM802が主催しているフリーマーケットへ行った。日本のフリマは、リサイクルというより家の在庫処分市という趣だから、なかなか食指がうごくものに出会わない。都会の市より、地方の市、日本のフリマより、海外のフリマの方が一軒一軒の店に個性があって楽しい気がする。しかし昨日は朝一番からかけつけたせいだろうか、けっこうアタリで、Tシャツ5枚、ハワイアンのアロハシャツ、そして何よりラルフローレンのカシミア100%のマフラー、それも新品を格安で手にいれることができた。


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フリマは面白い。今日こそはと思ってでかけると肩すかしを食うけれど、期待しないときは思ってもみない収穫に恵まれる。フリマは人生に似ている。いや、悪女に似ているといった方が正しいかもしれない。

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