作業が仕事に変わるとき。
数年前のこと。海外へ出張することになり、若い社員に、仕事場の観葉植物たちに水をあげるようにお願いしました。帰ってくると、いくつかの鉢の植物が枯れていたり、元気がなくなっていました。社員にたしかめると水は与えていたとのこと。彼女はいわれた作業を行っていたことに間違いはありませんでした。しかし仕事にはなっていなかったのですね。
依頼には必ず目的があります。いわれたことを行う作業が仕事に変わるのは、その目的に応えたときだけ。今回の場合、その目的は観葉植物に水をあげることではなく、枯らさないことです。逆にいえば、枯らさなければ水を与える必要もありません。
依頼の目的をきっちり察知して、それに応えること。できればちょっとしたプラスαを加えること。それを積み重ねていくと、ほかの人に頼むよりあなたにお願いした方がいいという「価値」につがるのです。ペンを持ってきてといわれて、目の前にあるペンを差し出すのは作業。なにに使うのかを察知してそれにふさわしいペンを差し出すと仕事になります。ちょっとしたことですが、そのちょっとした差が、その人の価値になるのですね。
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